【報告】「畑で食べるヨーガ体験」〜SDGs実現のヒントがここにもある!〜

前日からの雨が残る11月24日の日曜日、10時、TX柏たなか駅前に20人が集って、「畑で食べるヨガ体験」イベントが始まりました。午後には雨が止むとの天気予報を信じて、小雨混じりの天気ですが、イベントは決行です。

今回のイベントは、「野菜ソムリエコミュニティちば」とヨガスタジオyogachandraの共催です。テーマは「畑で食べるヨガ体験」、サブテーマは「SDGs実現のヒントがヨガにもある」。趣旨としては、今、ヨガがブームですが、食を通じてヨガを体験し学習するということです。世間では、ヨガは、ハタヨーガのようにアーサナ(姿勢)を取る体操のようなものとして見られがちですが、それはそれで体力作りに役立ちますが、それだけではありません。それは精神的安定をもたらす瞑想の準備体操にすぎません。また、ヨガは、悟りの境地に至るための修行であって、そのやり方はそれだけではありません。例えば、食べるヨガや歌うヨガ、神への親愛のバクティヨガ、また、日本では、仏教の禅宗の座禅や真言宗の阿字観なども、ヨガです。今回のイベントでは、yogachandraのヨガ先生のゆりさんに、ヨガの基本的なことをお話していただき、その後、皆で畑で野菜等の収穫、そして昼食作り、昼食を食べて、そして、最後に、サブテーマのSDGsとヨガの関わりについて、野菜ソムリエコミュニティちばの私(落合)からお話させていただきました。

10時に、TX柏たなか駅前ロータリーに集合。車で来られる方が交通事情でやや遅れたので、10時をやや過ぎてから、20人が車に分乗して、会場の柏なないろ畑に向かいました。

小雨のため、事前に、雨よけに大きめのブルーシートでタープテントを設営しておきました。テントの下で、皆で、テーブルやイスなど配置して、ウェルカムドリンクとして、畑で育っているハーブ(ミントなど)を摘んでハーブティを頂きました。ハーブティを飲みながら、ゆりさんが、ヨガの基本となる八支則(アシュタンガ)や、その中の禁戒(ヤマ)や勧戒(ニヤマ)について話されました。禁戒(ヤマ)や勧戒(ニヤマ)は、ヨガの最初の段階で、その後にアーサナや呼吸法が続くもので、ヨガの基本中の基本です。

ヨガの話の後、2つの班に分かれて、里芋とハヤトウリの収穫を体験しました。それぞれ、昼食の食材で、里芋のカレー、ハヤトウリのカレーになります。同時に、畑に設置のピザ窯と竈に火入れしておきました。

収穫が済んだら、皆で、ランチ作りです。ランチメニューは、里芋とハヤトウリの2種類のカレー、ご飯とナン、焼き芋、ピザ。ヨガの修行では、禁戒(ヤマ)や勧戒(ニヤマ)を守ることが大切です。禁戒(ヤマ)の中には、アヒンサーという非暴力(不殺生)がありますので、食事には、肉・魚・卵などは使いません。また、修行の妨げとなることを理由として、ごくん(五葷)と呼ばれる臭気の強い五種の野菜(ニンニク、ネギ類、ニラなど)も使いません。所謂、精進料理です。

ピザ窯では、サツマイモを焼きながら、その間にピザ生地を伸ばして色々とトッピングしてピザを作って、一緒にピザを焼きました。ピザは、もちろん、ニンニク抜き。代わりに、クミンシードなどのスパイスを使っています。

ランチの準備が出来たところで、タープテントの下で、皆でランチを頂きました。

食後は、トゥラシー(ホーリーバジル)を摘んで、お茶にして、ティータイム。トゥラシーは、インドでは、薬草として使われたり、家を守る魔除けとして家の周りに植えたり、またインドの神の化身として崇拝されたり、とても大切なハーブです。

お茶を飲みながら、少々、2つめのお話(ヨガがSDGsを実現するヒント)の始まりです。主催者の私から、まず、SDGs、つまり国連が定めた持続可能開発目標について簡単に説明し、そして、このSDGsがヨガでどのように実現されるのかについて話しました。例えば、ヨガでは、上述の通り、そのライフスタイルとして、肉を食べません。今、肉の過食が問題になっています。元ビートルズのポールマッカートニーらが提唱したミートフリーマンデー、月曜日は肉を食べない、という運動を展開しています。SDGsに関して、肉食には2つの問題があります。1つは、気候変動。家畜のゲップなどから温室効果ガスの1つのメタンガスが排出されいます。今後世界中で肉の過食が進めば、家畜の数が増えて、より一層のメタンガスが排出されて、気候が大きく変動することになります。もう一つの問題は、食料不足。今、世界で8億人が飢えています。それは9人に1人の割合です。世界で生産される穀物の多くは人ではなく、家畜が食べています。大豆に至っては生産量の半分が家畜用です。もし、それらを人が食べれば、当面、食料不足は回避できます。また、禁戒(ヤマ)や勧戒(ニヤマ)を守ることで、食べ過ぎや貪欲がなくなります。ヨガを通じて、SDGsの目標の多くを解決することができます。

6月21日は国際ヨガデーです。今年、この日、国連で、ヨガが気候変動(SDGsも)を解決する旨のスピーチがありました。その録画がありますので、興味があれば、見てください(下記のリンク)。また、私の方で日本語に翻訳してますので、併せて、読んでいただければと思います(翻訳家ではないので、拙い翻訳になっているかもしれませんが、お許しください)。

2019年6月21日の国際ヨガ・デーを祝って、国連本部での、「気候変動(SDG sの一つ)に対するヨガ」についての Gaur Gopal Das のスピーチ
パート1

パート2

翻訳(pdfファイル)

今回は、共催イベントで、野菜ソムリエだけではなく、一般の方に多数参加いただきました。SDGsへの取り組み、また単に畑で収穫して料理して食べるというだけのイベントなども、今後、企画、開催していきますので、皆さんのご参加をお待ちしています。

野菜ソムリエコミュニティちば事務局企画担当 落合 修

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